小児がんを患った20~30代の女性2人が、がん治療前に卵巣組織を凍結保存し、治療後に体内に戻す手法で出産したと聖路加国際病院などのチームが4日までに国際学術誌に発表した。抗がん剤や放射線治療で失われた卵巣の機能が回復した。
国内で、がん患者が凍結保存した卵巣から出産した例では、卵巣を短冊状にして移植する手法での報告があったが、今回は糸でつなぎ、数珠状にして移植。血流がよくなり卵巣の機能を長期間維持できると期待される。
同病院の平田哲也女性総合診療部長(生殖内分泌医学)は「治療と将来の妊娠を両立させる新たな希望となる手法だ。選択肢があることを知ってほしい」と話している。
がんの女性が生殖能力を温存するには、卵子や受精卵を凍結する手法もある。
2人は骨や筋肉などのがん「ユーイング肉腫」の患者で、10~20代の頃に腹腔鏡手術で卵巣の一部を摘出し凍結。体内に残った卵巣はがん治療により機能を失ったが、治療が一段落した後、凍結卵巣を腹膜に移植すると月経が再開した。いずれも体外受精で2025年に出産した。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く
ポストする





