【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナで2025年、民間人の死傷者が23年や24年と比べて大幅に増加したことが、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のまとめで12月31日までに明らかになった。長距離ミサイルや無人機を使ったロシア軍による都市部への攻撃強化が、民間人の犠牲拡大につながったとみられる。

 25年1~11月までの死者は2311人で、負傷者は1万1084人。死傷者の合計では、24年同期より26%、23年同期比で70%増加した。22年2月の侵攻開始以降の民間人死者は1万4796人、負傷者は3万9543人に上る。