中国軍の東部戦区が30日、台湾周辺での軍事演習の一場面として「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントに投稿した画像(共同)

 【ワシントン共同】中国共産党に関する米下院特別委員会のモーレナー委員長らは30日、台湾を包囲するエリアでの中国軍による軍事演習を「意図的なエスカレーションだ」と非難する声明を発表した。演習について「台湾や地域の民主主義国家を威嚇し、インド太平洋地域の平和と安定を損なうことを狙っている」と指摘した。ロイター通信が伝えた。

 またドイツ外務省の報道官は「台湾海峡の安定を損なう」と自制を呼びかけ、英外務省報道官も「一方的な現状変更の試みを支持しない」と訴えた。

 中国はトランプ米政権による台湾への巨額武器売却承認や、台湾有事は存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁に反発している。

 トランプ大統領は29日、演習について、中国の習近平国家主席から連絡はないが「懸念していない」と記者団に述べた。