政府は、国家安全保障戦略など安保関連3文書の改定に向け、来年夏に骨子案を策定する方向で調整に入った。8月末に予定する2027年度予算の概算要求に反映させ、防衛費増額を図る狙いがある。米国など関係国への説明にも活用し、日本の防衛力強化方針に理解を得たい考えだ。3文書改定に関する有識者会議を早ければ来年春に設置することも検討する。複数の関係者が28日、明らかにした。
安保関連3文書を巡っては、高市早苗首相が今年10月の所信表明演説で改定の前倒しを表明した。自民党は来年4月に改定に向けた提言を取りまとめる方針で、政府は提言を踏まえ来年末までに新たな3文書を策定するスケジュールを描く。
新3文書に対応した防衛力強化を早期に進めるため、27年度予算編成に向けた財務省への概算要求段階で一定の方向性を示す必要があると判断した。中国が軍事活動を活発化させる太平洋の防衛の在り方や、無人機を活用した新しい戦い方などについて構想をまとめる。防衛費増額の数値目標が示される可能性もある。
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