【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は28日午後、米南部フロリダ州でトランプ大統領と会談する。ロシアのウクライナ侵攻を巡り策定中の和平案について協議し、戦闘終結後の領土や「安全の保証」で折り合えるかどうかが焦点。ゼレンスキー氏は会談に先立つ27日、米国から妥協を迫られた場合、和平案を国民投票に諮る考えを示した。
タス通信によると、ロシアのプーチン大統領は27日、「ウクライナが平和的解決を望まない場合、直面する全ての問題を武力で解決する」と主張。米ウクライナ首脳会談を前に、自身の意に沿わない合意は認めない姿勢を示し、けん制した。
ゼレンスキー氏は27日、通信アプリで、ドイツやフランス、カナダなど各国首脳らと電話会談したと発表。交渉の進展を説明し「ロシアが戦争終結を回避しないよう強く迫る」ことを確認した。
ゼレンスキー氏は記者団に対し、20項目の和平案のうち、米国と意見の相違がある東部ドネツク州の扱いと、ロシアが占拠する南部ザポリージャ原発の管理について「立場の違いを埋める必要があるが、譲れない一線がある」と指摘した。
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