【エルサレム、ナイロビ共同】イスラエル政府は26日、アフリカ東部ソマリランドの国家承認を発表した。双方が共同宣言に署名した。国連加盟国によるソマリランドの国家承認は初めて。ソマリランドは1991年にソマリアから一方的に独立を宣言し、国際的には国家として承認されていない。ソマリアに加え、周辺のアラブ、イスラム諸国が非難を表明した。
トランプ米大統領は今年2月にパレスチナ自治区ガザの住民の域外移住構想を発表した。その際に移住先としてソマリアなどを検討していると報じられていた。
ソマリランドはイスラエルと敵対する親イラン武装組織フーシ派が一部を実効支配するイエメンの対岸に位置する。イスラエルのシンクタンクによると、対フーシ派作戦の前線基地とする可能性もあるという。
ソマリアはアラブ連盟の加盟国。エジプト外務省はソマリア、トルコ、ジブチの外相と共に「イスラエルによる国家承認を拒否する」との声明を発表。ソマリアの「統一、主権、領土保全への完全な支持」を強調した。
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