環境省は26日、2026年度の当初予算案にクマ対策として62億円を計上した。出没がインバウンド(訪日客)にも影響を与えていることから、60億円は国際観光旅客税財源を活用。クマ対策の予算としては過去最大となった。

 クマの出没対策として、箱わなの設置や果樹の伐採、狩猟免許保有者を公務員として任用する「ガバメントハンター」の人件費の補助など、自治体への交付事業として52億円を盛り込んだ。

 国の直轄事業は計10億円。クマの生息状況調査や個体数推定、情報通信技術(ICT)やドローンなどの科学技術を活用したクマと人のすみ分け、捕獲に関する研究開発に5億円を充てた。