風間総合サービス(鹿沼市上材木町、風間教司(かざまきょうじ)社長)は、鹿沼市鳥居跡町でクラフトビール醸造事業に乗り出す。来年1月中旬に飲食店「トリイ堂醸造所」を東武日光線の新鹿沼駅前に開店する。20日には鹿沼名産のシウマイと合うクラフトビールの試飲試食会を開いた。
風間総合サービスは「日光珈琲(コーヒー)」の製造販売や鹿沼市、日光市でカフェ、雑貨店を展開する。風間社長は現在、鹿沼市の商業者によるまちづくり会社「DANNAVISION」の代表を務め、空き家対策やリノベーションなど新たな同市の地域づくり、事業承継者、創業者の育成なども行っている。
クラフトビール事業はまちづくり活動の一環。店舗のオープン当初は、日光市の醸造所「THE KICHI」(日光市)の協力を得て作っているクラフトビールを提供。自前の醸造は店舗と一体の場所で2月末の開始を目指している。
風間社長は「地域の人とコミュニケーションを図る場としてカフェ、ブルワリーは親和性が高い。以前からお酒に携わりたかった。コーヒーは輸入した豆を焙煎(ばいせん)加工しているが、地元の素材を生かし、独自性を出せるものを作りたかった」と言う。
しかも鹿沼には市全体で名物にしようと動いている「鹿沼シウマイ」がある。クラフトビールはその相性がぴったりで、双方のおいしさを引き立て合うものになるといい、東武日光線で訪れる人に鹿沼の新たな魅力を発信できるという。
開店前の店舗で開かれた試飲試食会には、松井正一(まついしょういち)市長ら約20人が参加。小麦で醸しサンショウが香るシウマイ専用「ヱキゾチックビヰル」など試作クラフトビール5種を味わった。
風間社長は「地元のいいものを活用し、外からも来てもらえるようなブルワリーにしたい」とあいさつした。

ポストする










