修復工事が完了した「NTT青森八戸ビル」屋上の鉄塔=26日午前、青森県八戸市

 青森県八戸市で8日に震度6強を観測した地震で損傷した「NTT青森八戸ビル」屋上の鉄塔について、NTT東日本は26日、修復工事が完了したと発表した。「地震発生前と同等の耐震強度に回復した」としている。

 地震後、高さ約70メートルの鉄塔の柱が破断したり、接続部からボルトが外れたりしているのが見つかった。同市は倒壊の恐れがあるとして周辺住民に避難指示を出し、付近の国道45号も通行止めになったが、いずれも23日に解除された。

 同社によると、修復工事は15日に着手し、破断部分を溶接してボルトも締め直した。年内の完了を予定していた。同社は「引き続き予防保全など、通常のメンテナンス作業を実施していく」とコメントした。