30年以上の歴史を持ち、今月で紙齢529号を数える矢板中央高新聞部の月刊紙「中央ぷれす」。この3年間、紙面を担っているのは現部長の3年渡辺公喜(わたなべひろき)さん(18)だ。「歴史を絶やさず読者に届ける」。その信念は、日々の情報を県民に伝える下野新聞の記者たちと何ら変わらない。紙面をつないできた高校生の青春を、学生時代に大学新聞の製作に取り組んだ記者が取材した。本紙も来年2月に紙齢5万号を迎える。
壁一面に飾られた賞状とバックナンバーが、西日に照らされオレンジ色に輝く。華々しい実績を物語る光景とは裏腹に活気に満ちた部員たちの姿はない。
渡辺さんは1年時、「ものづくりが好きなら」と新聞部顧問の内藤有紀(ないとうゆき)教諭(45)に勧められ入部。3年生の指導で「形にする」楽しさを知ったが、先輩は卒業。部員は1人になった。
内藤教諭(左)の指導の下、原稿を執筆する渡辺さん=16日午後、矢板中央高
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