家庭用ミシン専門メーカー「アックスヤマザキ(大阪市)」が、おもちゃ感覚で使える子ども用や男性向けなど購入層を絞った独創的な商品を打ち出し、業績を伸ばしている。市場の低迷が続く中、かつて一家に一台あったミシン文化の再興を目指している。
1946年に創業。長年ミシン市場を支えてきた。
2015年、1億円の赤字が見込まれる中で3代目社長に就任した山崎一史さん(47)は、海外工場の閉鎖や不採算機種の絞り込みと同時に、顧客や身近な人が必要としている商品作りにかじを切った。
小学生の時に苦手意識を持った経験から、子どもに身近に感じてもらおうと、おもちゃ感覚で楽しめる毛糸専用のミシンを発売。2カ月で2万台を販売し、翌年に黒字転換を達成した。
新型コロナ禍でマスク不足が問題になった20年に子育てママを対象に開発した、機能を最低限に絞り込んだミシンや、しっかりした革や帆布生地が縫いやすい男性向けも人気を博している。
大阪・関西万博では、ソファなどの立体物に直接縫える世界初の家庭用を出展。発売に向け準備を進めている。
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