2025年度に採用された公立学校教員の選考試験競争率(倍率)は、小学校が前年度比0・2ポイント減の2・0倍、中学校0・4ポイント減の3・6倍、高校0・6ポイント減の3・8倍で、いずれも過去最低となったことが25日、文部科学省の調査で分かった。過去最低は小学校が7年連続、中学校と高校は2年連続。特別支援学校などを含めた全体の倍率も0・3ポイント減の2・9倍と初めて3倍を下回った。
文科省は、大量採用時代の教員が退職したことに伴う採用人数増などが主要因と分析。倍率低下は教員不足の悪化や質の低下につながる恐れがあり、志望者を増やすために処遇改善や魅力向上などに取り組む。
人事権がある全国68の都道府県・政令指定都市教育委員会などによる25年度採用(試験実施は24年度)の状況を取りまとめた。採用者総数は954人増の3万7375人だった一方、受験者総数は10万9123人と7059人減少し過去最少だった。
自治体別の小学校の倍率は、最も低いのが秋田県の1・1倍で、富山県と宮崎県の1・2倍が続いた。
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