羽田空港で昨年1月、日航機と海上保安庁機が衝突し海保の5人が死亡した事故で、原因を調査する運輸安全委員会は25日、2回目の経過報告を公表した。海保機長と副機長が滑走路への進入許可を得たと誤認したとみられる経緯など、従来も要因に挙げた点をさらに分析すると表明。日航側は衝突直前まで地上の海保機を認識していなかったため、視認性を確認する目的で中部空港(愛知)で複数の航空機を使った異例の大規模検証を行ったことも明らかにした。
安全委が経過報告を2回公表するのは初めて。昨年末以来で、発生2年を目前にした公表となり「社会的に大きな影響のある事案と判断したため」と説明した。最終報告の時期は未定。
安全委によると、当時は月の出ていない夜で、海保機と滑走路の灯火がともに白色だったため、上空から機体を認識しにくかった可能性がある。検証は今年3月下旬、羽田と同種の灯火を使う中部空港で実施。天候の似た夜に同型海保機を滑走路に置き、小型機やヘリコプターを飛ばして、海保機の位置や灯火の色を変えながら見え方を確認した。
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