「あのちゃん」ことアーティストの“あの”が初めての著書『哲学なんていらない哲学』(KADOKAWA・2420円)を刊行した。学生時代に受けたいじめの記憶から、アーティストとして周囲から受けた無理解まで、自身の傷を率直につづった一冊に「ようやく読んでもらえるのはうれしいですが、読んでほしくないなって気持ちにもなっていて、それは大事なことが書けた証しかな。本当に自分のために書けたなって、満足してます」と語った。
「自分の性格上、今を逃したら書きたくなくなるだろうなって分かってた」。仕事の合間をぬって、4カ月ほどで執筆した。「変なことしちゃったなっていう気持ちがある。自伝とかエッセイとか小説っていうより、全部が混ざっちゃったような感じのもの。詩っぽいところもあって、自分の過去だけを書くわけじゃなかった。それぞれ使う脳みそが違うので、書いている時は『なんてことを始めちゃったんだ』っていう気持ちでした」
本の刊行は12月24日。「大好きなクリスマスに本が出るのは、ファンの方のプレゼントとしてもいい感じ。お金は払ってもらうけど」と冗談めかす。
刊行当日も、午前3時から自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組に出演した。音楽活動をはじめ、ドラマや映画、バラエティー番組出演など多忙な1年を過ごしたが「そんなに忙しいという感覚はなく、本当にやりたいことを探しながらやれた」と振り返る。2026年に向け「もっともっと精神を研ぎ澄ませながら一つのことを濃く、集中してやっていけたらいいな」と語った。
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