厚生労働省は24日の有識者委員会で、心臓移植を希望して待機している患者のうち、余命が1カ月以内と予測される60歳未満の人に最優先で臓器をあっせんする新たな選定基準を、来年3~4月に導入するとの見通しを示した。待機中に死亡する事例の減少につなげる。
従来の基準では、人工心臓を装着する患者らを優先してきたが、同じ優先枠で待機する人が多くいた。一方、緊急性の高い病状でも、順位に考慮されない仕組みだった。
関連学会などの議論を踏まえ、今年3月に最優先する患者の枠組みを新設。あっせん機関の「日本臓器移植ネットワーク」が選定システムの改修を進めていた。周知期間を経て、来春から実際に運用を開始できる見込みになったという。
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