作家の深沢潮さんが「排外主義を助長する」と抗議し、8月に終了した「週刊新潮」のコラムを巡り、同誌が今週発売の1月1・8日号で、塩見洋編集長名の謝罪文を掲載することが24日、分かった。コラムの著者の意向を過度に尊重するあまり、「人権への配慮やチェック意識を充分に働かせることができなかった」としている。
コラムは7月31日号に掲載された作家高山正之さんの連載で、「創氏改名2・0」と題し、朝鮮半島にルーツのある深沢さんらを「日本名を使うな」などと攻撃した。
1・8日号の社告では謝罪文のほか、新潮社の「人権デューデリジェンス推進室」による報告を掲載。「(コラムに)差別ととられかねない表現、尊厳や人権への配慮を欠いた内容が含まれていた」と認め、批判を「重く受け止めている」とした。
校了前に校閲の担当者から指摘が出ていたことを挙げ、「編集部が疑問を持ち、掲載見送りも選択肢に入れた上で(高山さんと)話し合いをすべきでした」と記載。20年以上の長期連載で「慣れから来る慢心が編集部にあった」と説明した。
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