岐阜県土岐市で1月、路上生活する男性=当時(58)=の異変を知らせる119番を受けながら救急車を出動させず死亡させたとして、業務上過失致死容疑で書類送検された30~50代の男性消防士3人について、岐阜地検は24日、嫌疑不十分で不起訴処分とした。「男性が通報時に既に死亡していた可能性が排斥できない」などとしている。

 当時、3人は土岐市消防本部北消防署に所属。1月13日午後6時10分ごろ、119番を受けたのに救急隊を出動させず、処置を施さなかったことで男性を低体温症に陥らせ死なせたとして、9月に書類送検されていた。