【モスクワ共同】アゼルバイジャン航空の旅客機がロシア軍による誤射を受けて墜落し、38人が死亡してから25日で1年。ロシアのプーチン大統領は10月に誤射を初めて認めたが、険悪化したアゼルバイジャンとの関係修復は道半ばだ。
アゼルバイジャンのアリエフ大統領は今月22日にロシア・サンクトペテルブルクで開かれた独立国家共同体(CIS)非公式首脳会議を、多忙を理由に欠席した。旅客機墜落に関するロシアの対応への不満表出とする見方が出ている。
プーチン氏は10月にタジキスタンでアリエフ氏と会談。ロシア軍がウクライナ軍の無人機を追跡するうち、防空システムから発射されたミサイル2発が旅客機の近くで爆発し、機体が損傷したと認めた。
アゼルバイジャンの政治分析メディア「ミンバル・ポリティカ」は22日、アリエフ氏のCIS非公式首脳会議の欠席は「合理的なシグナルだ」と指摘した。プーチン氏は10月の会談でアリエフ氏が求めていた補償や関係者の処罰の意向も示していたが、2カ月半が経過しても補償はないと主張した。
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