厚生労働省は24日、労働者全体のうち労働組合加入者の割合を示す組織率が、今年6月末時点で推定16%と発表した。前年より0・1ポイント下がり、現行の集計方法となった1953年以降の最低を4年連続で更新した。一方、組合員数は前年より1万5千人増えて992万7千人で、増加に転じたのは2020年以来。女性は4万人増の354万5千人だった。

 主要団体の組合員数は、連合が1万人増の682万2千人、全労連が1万6千人減の43万5千人。業種別では宿泊・飲食サービス業や卸売・小売業で増え、教育・学習支援業や公務は減少した。パートタイムで働く組合員は3万1千人増えて149万4千人で、過去最多となった。