【ワシントン共同】米国防総省は23日、中国の軍事動向に関する年次報告書を公表した。「中国は2027年末までに台湾での戦争に勝利できると見込んでいる」とし、台湾有事への警戒感を示した。中国が保有する運用可能な核弾頭の数が30年までに千発を超えるとの予測を維持し「包括的な軍備管理協議を進める考えは引き続き見られない」と結論づけた。

 第2次トランプ政権発足後、年次報告書の公表は初めてで、中国の急速な軍拡に改めて危機感を示した。トランプ大統領は繰り返し、中国と核軍縮交渉を進めたい考えを示しているが、中国は慎重な姿勢を貫いている。