大阪・関西万博の会場で制作した「みらいサンタ」と谷口智則さん=9月、大阪市此花区の夢洲

 町じゅうを美術館に―。絵本「100にんのサンタクロース」の作者谷口智則さんは、10年前からサンタのオブジェを作り、地元の大阪府四條畷市の各地に設置し続けてきた。今年9月に“100にん目”が完成、一年中会えるサンタは地元の活性化に一役買っている。

 市役所にラーメン店、小学校。絵本の中から出てきたかのようにカラフルないでたちのサンタは、それぞれに名前が付けられ、市内各地にたたずんでいる。

 節目の100体目は9月13日、大阪・関西万博会場で来場者が見守る中制作。赤、青、白のアクリル絵の具で約1時間かけて彩色し、花のたすきをかけて片手を挙げた高さ約2メートルの「みらいサンタ」が完成した。