福井県知事選(来年1月8日告示、25日投開票)を巡り、自民党県連有志が外務省職員の30代男性の擁立に向けて調整していることが23日、関係者への取材で分かった。県議会最大会派の自民から出馬要請を受け立候補を表明した元副知事で同県越前市長の山田賢一氏(67)との保守分裂選となる可能性がある。

 党関係者によると、山田氏の出馬に反発する福井市議ら有志が擁立に向けて動いているという。

 杉本達治前知事(63)が複数職員へセクハラに当たるメッセージ送信を認め辞職したことに伴う知事選には、山田氏のほか、共産党県委員会書記長の新人金元幸枝氏(67)が党公認で立候補すると表明。杉本氏は出馬を否定している。