戦国武将の上杉謙信が着用したとされる甲冑が、1年以上の修復作業を終えて謙信を祭る上杉神社(山形県米沢市)に戻った。神社が23日、納品作業を公開した。跡を継いだ初代米沢藩主景勝の甲冑も一緒に修復され、併せて来年度に公開する予定。
謙信の甲冑は「色々威腹巻」で、国の重要文化財に指定されている。室町時代中期~後期に作られ、紅花や藍で染められた華やかな装飾や、山岳信仰の神をあしらったかぶとの前立ての細工が特徴。横浜市の専門業者が、経年によってはがれた漆を塗り直したり、傷んだひもを取り換えたりした。
同神社宝物殿の角屋由美子館長は「たくさんの戦を経験した謙信の生涯をほうふつとさせる甲冑だ」と話した。
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