【鹿沼】鹿沼南高食料生産科の3年生は22日、東町1丁目のヤオハン東町店で、自ら仕込んだ日本酒「純米大吟醸 鹿南弐拾壱(かなんにじゅういち)」の店頭販売を行った。同校産の食用米「ゆうだい21」を原料とした初めての試み。朝から多くの来店客が買い求めた。
ゆうだい21は宇都宮大が開発した水稲品種。主食用以外の可能性を探ろうと、同科作物分会の3年生12人が本年度、授業で同品種を原料に酒造りを進めてきた。市内で酒蔵を運営する小林醸造(上粕尾)が協力。生徒は米の栽培から、酒の仕込み、ラベル作りまでを一貫して行った。
酒はフルーティーでやや辛口な味わいという。この日は720ミリリットル(税込み3850円)を250本用意。店内の特設ブースで生徒が販売した。3本購入した深津、農業上田勤(うえだつとむ)さん(73)は「どんな味がするのか、飲むのが楽しみ」と期待していた。
生徒も20歳の記念として同酒を受け取る。神山健かみやまたける)さん(17)は「一緒に造った仲間たちと飲みたい」と話した。

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