アジア最大級の国際詐欺組織として米英政府が制裁したカンボジアの華人系企業「プリンス・ホールディング・グループ」を巡り、台湾当局に資金洗浄容疑で拘束された幹部が大阪に会社を設立していたことが21日、分かった。
幹部は王イク棠容疑者で、グループ傘下の「台湾太子不動産」の元代表だった。同社は台北で一般客向けに日本への不動産投資を勧誘するイベントを頻繁に開催。オンライン詐欺などで得た金と、顧客への不動産販売や仲介で得た収益を混ぜて、資金の出所を不透明にする役割を担っていたとみられる。
王容疑者の会社は「太子国際地産」(大阪市浪速区)。法人登記によると、2017年に設立、22年6月に現在の社名に変更した。
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