新大関安青錦(安治川部屋)は22日、東京都江東区で記者会見した。新番付を手にし「うれしい気持ちはあるが、もう一つ上を目指したい。今まで通りやっていきたい」と心境を語った。

 新たな看板力士として21日まで行われた冬巡業に参加した。ウクライナ出身で21歳の新鋭は「初日に『新大関』とアナウンスされた時はうれしかった。今までと比べものにならないくらい声援が大きかった」と驚き交じりに振り返った。

 戦禍を逃れて来日した経緯や驚異的なスピード出世により、海外メディアからの取材依頼も殺到しているという。会見に同席した師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は「きちんと話すことは仕事の一つだが、相撲に集中できる時間もつくってあげないといけない」と親心をのぞかせた。

 前傾姿勢を崩さないしぶとい攻めで、デビューから負け越し知らずの快進撃を続ける。周囲の注目が増す中でも「先場所に負けないような成績を残したい」と不敵に言った。