県勢として初のJリーグタイトルとなるJ3優勝とJ2昇格を成し遂げた栃木シティ。今矢直城(いまやなおき)監督が掲げてきた攻守に主導権を握る「アタッキングフットボール」で参入1年目にしてリーグを席巻した。今季の歩みを振り返りながら強さの秘密をひもとくとともに、クラブの今後の方向性などを探る。

 「非常に楽しみですね。ワクワクしています」。6日、栃木シティの2025年シーズン終了報告会。既に続投が発表された今矢直城(いまやなおき)監督はJ2挑戦への思いを問われ、そう言った。

 Jリーグは、来季から秋春制に移行し、26~27年シーズンの開幕は8月になる。2~6月は特別大会「J2・J3百年構想リーグ」が行われる。

 昇降格がないため、公式戦を通じて新加入選手の融合を図る時間的猶予がある。指揮官は「昇格するタイミングとしては、もうこれ以上ないタイミング」と言い切る。

J2昇格が決まり、笑顔で抱き合う栃木シティの今矢監督(左)と大栗社長=11月23日の長野戦から、CFS、森田大地撮影
J2昇格が決まり、笑顔で抱き合う栃木シティの今矢監督(左)と大栗社長=11月23日の長野戦から、CFS、森田大地撮影

 クラブもJ2での戦いへ向けて準備を進めている。

 大栗崇司(おおくりたかし)社長は編成について