反核・平和や人権擁護を推進する優れた報道や活動を顕彰する「第31回平和・協同ジャーナリスト基金賞」の贈呈式が13日、東京都内で行われ、下野新聞社のキャンペーン報道「平和のかたち とちぎ戦後79・80年」に奨励賞が贈られた。
活字、映像で計93点の応募や推薦があった。下野新聞社の報道は「重量感のある大作。どこでこのような戦争体験者を探してきたのだろうと思わせる人が登場する」などと講評された。代表運営委員の岩垂弘(いわだれひろし)氏は、入賞作に大きな差がなく難しい選考だったことを明かし、「受賞作に深く敬意を表する」と話した。
賞状を受け取った下野新聞社の山崎一洋(やまざきかずひろ)報道部長は「語り継ぐことの難しさを改めて感じる経験もたくさんあったが、工夫次第で伝えていくことができるとも感じた。若い記者が中心となったことが今後の財産になると期待している」などとあいさつした。
報道は2024~25年に紙面やウェブ上で展開。24年は戦後70年に当たる15年の記事に登場した本人や遺族らを再取材した。25年はさまざまなテーマでの連載企画の他、宇都宮空襲の被害で届けられなかった新聞の80年越しの発行などを行ってきた。本紙の「戦後70年」報道は15年の同奨励賞を受賞している。
今回の大賞の基金賞には、沖縄タイムス社による沖縄戦80年のキャンペーン報道、奨励賞には本紙のほか5点が選ばれた。

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