篠井小児童らへの作品普及のために作製された小冊子を手にする阿久津さん夫妻

 宇都宮市篠井地区は千葉省三(ちばしょうぞう)の生誕の地。生家は母親の実家だった。父親の転勤のため、省三がこの地で過ごしたのは乳児期だけだが、6、7歳の頃は里帰りする母親と、旧制中学時代は日曜などによく訪ねた。