【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、トランプ米政権が提示したロシアとの和平案を巡る交渉で「領土問題が最も困難だ」と述べ、ロシアへの領土割譲を容認する米政権の姿勢とは隔たりがあるとの考えを示した。ウクライナは領土割譲に強く反発しており「ロシアの侵略が報われてはいけない」と改めて強調した。
米国のウィットコフ和平交渉担当特使はモスクワで2日午後、ロシアのプーチン大統領と会談する予定。ウクライナの意向を踏まえた和平案に難色を示すロシアの出方や、双方が受け入れ可能な案を米国がまとめられるかどうかが注目される。
ゼレンスキー氏は訪問先のパリでフランスのマクロン大統領と会談後、共同記者会見で語った。「民主主義の長期的な利益のため、この戦争は尊厳を持って終わらせなければならない」と主張。米国との交渉では領土問題や戦闘停止後に欧米がウクライナに提供する「安全の保証」、主に欧州にあるロシア凍結資産の扱いが焦点だとした。
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