日本のキリシタン研究100年の歴史を振り返る 未公開資料を含む貴重資料30点を初公開

上智大学(では、特別展「上智大学キリシタン文庫 貴重資料展」を12月8日(月)に開催します。

 

1939年にヨハネス・ラウレス神父(上智大学名誉教授)によって創設されたキリシタン文庫は、国内外のキリシタン・キリスト教関係資料の収集・研究・公開を通じて、長年にわたり日本のキリシタン研究を牽引してきました。他方、閉架書庫であることから、これまで所蔵資料の原物を展示する機会は極めて限られていました。本展では、キリシタン文庫の象徴であるキリシタン版(※)をはじめ、収蔵情報初解禁の未公開資料など、厳選された貴重資料30点を一挙に公開します。

(※)16世紀末から17世紀初頭にかけてイエズス会の宣教師らによって出版された活字印刷の書物 

 

 

見どころ

それぞれ世界に数冊しかないキリシタン版「ぎやどぺかどる」(1599年 長崎刊)や「サカラメンタ提要」(1605年 長崎刊)の原物をはじめ、初公開となる戦国大名・大友宗麟書状(永禄12年・1569年)や「1632-33年日本殉教者報告」、天正遣欧使節謁見記念メダル(1585年鋳造)など、学術的にも極めて貴重な史料を展示します。

 

 

 

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展示資料例

・キリシタン版「ぎやどぺかどる」慶長4年(1599)長崎刊

・キリシタン版「サカラメンタ提要」1605年 長崎刊

・「イエズス会書簡集」1570年刊(コインブラ版)

・銅版画《教皇グレゴリウス13世肖像画》1603年刊

・大友宗麟書状 永禄12年(1569)【初公開】

・オルテリウス《日本諸島図》1595年刊

・「1632-33年日本殉教者報告」【初公開】

・天正遣欧使節謁見記念メダル(銅製)1585年鋳造【初公開】

・マリア観音(天草伝来)

 

 

展示概要

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関連イベント

本展示開催記念として、12月7日(日)に下記の特別講演会を開催します。日本のキリシタン研究の第一人者で、マーティン・スコセッシ監督作品・映画『沈黙』の歴史顧問および日本語監修を務めたキリシタン文庫所長の川村 信三教授と、文庫所員の竹山 瞬太氏が講演を行います。

 

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