共同通信が1日発表した、パープレキシティへの抗議書の要旨は以下の通り。

 生成人工知能(AI)を活用した検索サービス「パープレキシティ」で、共同通信の配信記事が無断で複製・利用されている事実が確認された。共同通信や加盟新聞社の記事が掲載されているウェブサイト「47NEWS」に2024年8月から約1年間、計数十万回のアクセスが繰り返されている。共同通信に著作権のある記事を許諾なく収集・複製し、ユーザーへの回答生成に利用するのは明らかな著作権法違反行為だ。

 また、パープレキシティは共同通信の社名や記事を表示しながら、記事内容と異なる虚偽情報を表示している。共同通信の信頼やブランド価値を傷つけるもので、不正競争防止法の不正競争行為に該当する。

 共同通信はパープレキシティに(1)配信記事の即時利用停止(2)収集した記事の全件開示(3)記事収集に関する全情報の開示(4)無断利用に対する損害賠償―を要求する。