国会議事堂

 スナックやキャバクラへの政治資金の支出はこれまでも問題視されてきた。こうした場での会合は政治活動には当たらないとの見方が根強く、有権者の理解を得られないケースが多い。議員辞職につながった例もある。

 2014年、当時経済産業相だった宮沢洋一参院議員の政治団体が広島市内のSMバーに約1万8千円を支出していたことが発覚した。宮沢氏は「私自身は行っていない。事務所関係者が誤って政治資金として支出してしまった」と釈明した。

 公明党の遠山清彦衆院議員(当時)は21年、新型コロナウイルス緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブを訪れたほか、自身の政治団体がキャバクラなどに計約11万円を支出していたことが明らかとなり、議員辞職に追い込まれた。

 西銘恒三郎衆院議員が代表の自民党支部でもスナックへの支出が判明。小田原潔衆院議員(当時)の自民支部は18年に歌手のファンクラブへ「会合代」として1万5千円を支出していた。支部はディナーショーのチケットを購入し、小田原氏が訪れたと説明した。