【香港共同】目を赤く腫らす人、沈痛な表情を浮かべる人―。香港北部の高層住宅群で大規模火災が起きて3日目の28日、犠牲者の身元確認を行う写真の保管場所から、安否不明者の家族らが次々と姿を現した。身内の死亡が確認され、支援者に抱きかかえられ泣きながら建物を後にする姿もあった。
「長年の近所付き合いがある友人と連絡が取れない」。被害がなかった集合住宅に住む女性(68)が涙を浮かべた。
火災のあった建物に住む友人に発生直後、逃げるようメッセージを送ると「煙がひどく外に出られず、トイレに避難している」と返信があったが、その後連絡が途絶えたという。
高層階に住む姉夫婦の安否が不明という30代女性も「写真では見つからなかったので、後日訪れる」と話した。保管場所に「子どもの遺体の写真もあり胸が締め付けられた」とした。
一方、高層階の住人男性(45)は、妻と子ども2人の安否確認で27日に訪れた際は確認できなかったが、その後、路上で偶然再会。「妻が携帯電話を持たずに避難し、連絡できないだけだった。無事で良かった」と喜んだ。
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