東京海上日動火災保険が、観光事業者向けにクマの侵入で一時的に営業できなくなった場合の利益を補償する保険を開発したことが27日、分かった。クマ出没による経済的被害をカバーする業界初の保険で、宿泊施設やゴルフ場、キャンプ場などのレジャー施設の運営事業者を対象に12月に販売を始める。
ヒグマやツキノワグマが施設に侵入したことで、施設の閉鎖を余儀なくされ、受け付けていた顧客の予約の取り消しが生じた場合の利益相当額を補償する。再発防止に必要な電気柵の設置費や、安全確保に向けて準備するクマスプレーの購入費なども負担する。
防犯カメラの映像などでクマの侵入が確認できることや、施設が閉鎖したことを公式サイトなどで公表することが条件で、最大1千万円を補償する。保険料は事業者の規模や所在地などにより異なるが、年間10万~50万円程度を想定している。
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