北京市内の旅行会社に掲示された観光用のポスター。日本についてのポスターはなかった=27日(共同)

 【北京共同】中国の旅行会社関係者は27日、来年1月に中国を出発予定だった日本行きクルーズ船の目的地をベトナムに変更したと明らかにした。複数のクルーズ船運営企業が目的地を日本から韓国などに変更する方針だとする報道もある。中国航空会社各社は日中間の航空便を減らしており、人的往来の縮小が懸念される。

 中国大使館は26日夜、既に日本にいる国民には安全に気をつけるよう注意喚起した。日本を旅行する「多くの国民」から最近、理由なく罵倒されたり、殴られて負傷したりしたと報告を受けたという。日本政府は日本の治安が悪化したとする中国の指摘を否定している。