政府が策定した経済対策の財源となる2025年度補正予算案の大枠が27日、判明した。一般会計の歳出(支出)は、物価高対応などの費用とその他の経費を合わせて18兆3034億円となる。高市早苗首相は「責任ある積極財政」を掲げて経済成長を最優先しており、24年度(13兆9433億円)から大きく膨らんだ。税収増では費用を賄えず、11兆6960億円の国債を追加発行する。
28日に閣議決定する。開会中の臨時国会に提出し、野党の賛同を得て12月中の成立を目指す。首相は経済成長と財政の健全化を両立すると説明しているが、市場では財政悪化への懸念が強い。
一般会計の経済対策の関係経費は17兆7028億円。内訳は、対策の柱となる「物価高対応」に8兆9041億円を計上し、子ども1人当たり2万円の給付や電気・ガス料金の補助などに充てる。人工知能(AI)開発支援や造船業再生などの「危機管理・成長投資」は6兆4330億円、安全保障関連などの「防衛力と外交力の強化」には1兆6560億円を投じる。
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