アサヒグループホールディングスは27日、サイバー攻撃によるシステム障害に伴い、傘下のアサヒビールなどへ問い合わせをした顧客の個人情報152万件超が漏えいした恐れがあると発表した。勝木敦志社長が東京都内で記者会見し「多くのお客さまや関係先に多大なるご迷惑をおかけしていることを心よりおわびする」と謝罪した。障害が9月29日に発生して以降、経営陣が公の場で説明するのは初めて。
アサヒは身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」の攻撃を受け、多くの工場で生産を一時停止した。現在もビールや飲料の受注・出荷が滞っており、来年2月までに物流システムを復旧し、出荷を順次通常の状態に戻すことを目指している。
これまでに「Qilin」と名乗るハッカー集団がインターネット上に犯行声明を掲載。アサヒの内部文書や社員の個人情報とする画像を公開し、ファイル約9300件を盗んだと主張している。
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