不動産投資商品「みんなで大家さん」の主力商品「シリーズ成田」の分配金支払いが遅延している問題で、成田空港周辺の約4割の土地を所有する成田国際空港会社(NAA)が、事業者との賃貸借契約を11月末で打ち切る方針を固めたことが26日、関係者への取材で分かった。造成工事が予定通り進んでおらず、工事を遂行する能力が確認できないことなどが理由という。

 投資商品は東京都千代田区の不動産会社「共生バンク」グループが手がける。NAAによると、20年9月、所有する約19万平方メートルの土地の造成工事を目的に、年間1800万円で賃貸借する契約を共生バンクと締結。2度の延長を経て、今月30日が期限となっていた。