【ソウル共同】韓国の尹錫悦前大統領による「非常戒厳」宣言を手助けしたとして、内乱首謀ほう助などの罪に問われた前首相、韓悳洙被告の公判が26日、ソウル中央地裁で開かれ、特別検察官は懲役15年を求刑した。

 韓国メディアによると、韓被告は戒厳令を違憲・違法と認識しながら、合法性を与えるため閣議の招集を進言したとされる。特別検察官側は26日「戒厳令を防げた事実上唯一の人物でありながら、国民に奉仕する義務に反して内乱に加担した」と指摘した。

 判決期日は来年1月下旬が有力とされる。戒厳令を巡って起訴された尹政権の閣僚のうち、最初の判決となる可能性がある。