【北京共同】中国軍は26日までに「もし戦争が今日勃発したら、これが答えだ」と題し、戦闘機や戦車が出動しミサイルを発射する「開戦動画」を中国の交流サイト(SNS)で公開した。台湾有事を巡る国会答弁を念頭に、軍事力を誇示しながら日本を威嚇した。X(旧ツイッター)には高市早苗首相をやゆする漫画も投稿した。

 中国軍の核ミサイル部隊を管轄するロケット軍は動画を通信アプリの微信(ウィーチャット)の公式アカウントで23日に公開した。動画では兵士らが銃器を準備して戦車に乗り込み、戦闘機やヘリコプターが攻撃しながら飛行。地上からミサイルが次々と発射された。軍事パレードで兵士らが行進し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「東風61」や「東風5C」が登場する場面もあった。

 「戦争」の相手を明示していないが、関係が緊張する日本に対する強い姿勢を示す狙いとみられる。動画は中国の交流サイト(SNS)に転載され「日本全土を攻撃だ」といった過激な投稿がコメント欄に相次いだ。