フィリピンを拠点に「ルフィ」を名乗り広域強盗を指示したとされる特殊詐欺グループの幹部で、強盗致傷ほう助罪などに問われた小島智信被告(47)の控訴審初公判が26日、東京高裁(辻川靖夫裁判長)で開かれた。弁護側は懲役20年とした7月の一審東京地裁判決が重過ぎると訴え、検察側は被告の控訴棄却を求め、結審した。判決は12月19日。

 一審判決によると、小島被告は別の幹部藤田聖也被告(41)に実行役を紹介。また19年に、ルフィを名乗ったとされる幹部今村磨人被告(41)と共謀し、うそをつき窃取したキャッシュカードで計約1500万円を不正に引き出したほか、現金約3800万円をだまし取った。