9月、記者会見する小谷野五雄県議=埼玉県庁

 自民党埼玉県連は26日、党費2794万円余りを私的流用したとして、県連幹事長の役職を8月から一時停止していた小谷野五雄県議(69)の除名処分が確定したと明らかにした。期限までに本人から再審査の請求がなかったとしている。

 問題を巡っては、小谷野氏が2020~25年、バッグやチャイルドシート、生鮮食品の他、ウイスキー466本など計1357件を党費で不正に精算したと県連が認定。今月14日、県連党紀委員会が全会一致で最も重い除名処分を決めた。

 小谷野氏は、処分に先立ち「いずれも政治活動として正当な目的に基づくもの。故意の私的流用は一切ない」との弁明書を県連に出していた