震度5強を観測した熊本県では「ここ数年で一番大きな揺れだった」と突然の地震に住民らから不安の声が上がった。200人ほどが宿泊中だった産山村のホテルでは、揺れが夕食の時間帯と重なり、レストラン内でグラスや瓶が割れて一時騒然となった。
このホテルの従業員は「10秒ほど強い揺れが続いた。宿泊客にけが人はいないが、海外のお客さまも多く、とまどっている様子だ」と話した。産山村の別の旅館従業員によると、緊急地震速報の前に急に強い揺れが起きたという。「あまりに突然だったので驚いた」と語った。
産山村に住む井国明さん(78)は夕食を食べようとした時に揺れに遭った。「余震も続いていて怖い」と漏らした。高橋美喜子さん(79)は「とにかくすごい揺れだった」と話した。
村内の義務教育学校・産山学園には当時、部活動などで生徒が残っていたが、運動場や校外に避難し、けが人は出なかった。学校関係者は「教職員の指示により身を守る行動を取った」と振り返った。
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