三菱UFJ銀行など大手金融機関から融資金計11億円を詐取したとして、詐欺罪に問われたベアリング販売代理店「堀正工業」(東京、破産手続き中)の元社長堀雅晴被告(70)ら3人に東京地裁は25日、いずれも実刑判決を言い渡した。堀被告は懲役7年(求刑同8年)とした。

 同社元総務部長の大熊重康被告(75)は懲役2年(同3年)、顧問税理士の山口賢一被告(76)は懲役3年6月(同4年)とした。

 島戸純裁判長は、顧問税理士の山口被告も関与して決算の粉飾内容が作り込まれていたと指摘。銀行員らが見破ることが困難なほど巧妙で悪質性が高く、被害金額も非常に大きいと非難した。