フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズは22日までのフィンランディア杯(ヘルシンキ)で全6戦が終了し、シリーズ上位6人によるGPファイナル(12月4~6日・名古屋)に日本の女子は4人、男子は2人が進出した。ファイナルの日本勢上位2人はミラノ・コルティナ冬季五輪の代表選考で優位となる。各3枠の代表争いは女子で混戦、男子で2強の構図に持ち込まれた。

 千葉百音(木下グループ)は第3戦でGPを初制覇し、第6戦は逆転優勝。女子でただ一人の2連勝を果たし、総合1位でファイナルの切符を得た。「反省点も見つかり(良い)結果も残せた。ファイナルへパワフルに進める」と勢いに乗る。

 前世界女王の坂本花織(シスメックス)は第4戦で今季世界最高得点を出し、総合2位で順当に進出。高レベルな争いを呼び込んだのが、第1戦でGP初出場優勝の新星、17歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)だ。中井と同じくトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器にする渡辺倫果(三和建装・法大)は総合6位で滑り込んだ。