26日に閉幕する聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」では、日本の選手が手話で「君が代」を披露する姿が各会場で見られた。日本には正式な国歌の手話表現がなく、今大会で使われているのは2021年に全日本ろうあ連盟が発表した「国歌の手話言語試行版」だ。
従来はスポーツ大会などでの国歌斉唱の際、手話通訳によって異なる表現が用いられるなどし、混乱が生じていた。そこで同連盟は統一的な表現の策定を目指し、国歌の専門家や手話の研究者らで構成される検討部会で協議した。
「試行版」は「子どもや手話言語を知らない人でも分かりやすい表現になるように工夫した」という。「君が」は右手をゆっくり前へ差し出し、「代は」は親指と小指を立てた両手を向き合わせた後に右手を揺らしながら下げる。その他の歌詞の表現も定めた。
バレーボール日本代表は男女とも、会場で国歌が流れると、ベンチ前の手話通訳スタッフに追随し、選手が手話で歌詞を表現。男子主将の高橋竜一は「手話でやることで日本人としての誇りを感じる」と力説した。
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