車窓から見える羽田空港(東京モノレール提供)

 東京都心と羽田空港を結ぶ東京モノレールが、11月1日から路線の愛称として「東京パノラマライン」を導入した。高架の区間が多く、開放的な窓から風景を眺めることができる特徴を踏まえた。同社は「車窓の眺望の魅力を発信したい」としている。

 東京モノレールは、浜松町駅(港区)から羽田空港第2ターミナル駅までの17・8キロを結ぶ。1964年の東京オリンピックに合わせて開業し、コンクリートでできた1本のレールを車両がまたぐ形で走行している。

 浜松町を出発するとビルの合間を通り抜け、お台場のレインボーブリッジや京浜運河沿いの倉庫、競馬場などを見ながら羽田に向かう。天候次第では富士山が見られることも。

 主に国際線で利用される第3ターミナル駅のホームには、滑走路に着陸する航空機とモノレールなどを撮影できるフォトスポットも設置されている。

 愛称は車内放送や各駅の案内表示や路線図などで使う。同社の担当者は「唯一無二の東京の大パノラマを、より多くのお客さまに体験していただきたい」と話した。