「ショルダーパッズ」の英国上演版「銀河鉄道の夜」より。むき出しの肉体が躍動する((C)QUEJAYTEE)

 凱旋公演をアピールする菜月チョビ

 「ショルダーパッズ」の英国上演版「銀河鉄道の夜」より。英語字幕を交えて上演した((C)QUEJAYTEE)

 「ショルダーパッズ」の英国上演版「銀河鉄道の夜」より。むき出しの肉体が躍動する((C)QUEJAYTEE)  凱旋公演をアピールする菜月チョビ  「ショルダーパッズ」の英国上演版「銀河鉄道の夜」より。英語字幕を交えて上演した((C)QUEJAYTEE)

 俳優の男性たちが身に着けるのは2枚の肩パッドを組み合わせた衣装のみ。むき出しの肉体が観客を自由な想像の世界へいざなう、劇団鹿殺しの代表的な公演スタイル「ショルダーパッズ」が、8月に挑戦した海外公演の成功を記念して、11月30日~12月7日に東京・下北沢で凱旋公演を行う。座長の菜月チョビは「大人も子どもも外国の人も、みんなが楽しめる」とアピールする。

 「ショルダーパッズ」は、劇団が2004年から手がける演出手法。肩パッド2枚の「究極にシンプルな」衣装が、出演者や観客の想像力を刺激する。「銀河鉄道の夜」「星の王子さま」など、児童文学の名作を独自の発想で音楽劇にアレンジし、上演してきた。

 コロナ禍を機に「より多くの観客と出会いたくて」海外挑戦を決意。クラウドファンディングで資金を募り、今年8月に英国で開かれた世界的な舞台芸術祭「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」に参加した。

 国内で好評だった「銀河鉄道の夜」に英語字幕を付けて上演。初めはお尻丸出しの出演者に大笑いしていた観客が「だんだん物語に引き込まれて、最後は泣いている人もいた」。評判が評判を呼び、現地メディアもこぞって高評価を付けた。

 凱旋公演では「銀河鉄道の夜」の英国上演版と日本語版、劇団の新作の計3作を同時上演する。菜月は「今の私たちの全てが詰まっている」と自信を見せた。

 【ショルダーパッズ「銀河鉄道の夜」英国上演版と日本語上演版、劇団鹿殺し「銀河鉄道の朝」の3作同時上演は11月30~12月7日に東京・下北沢の駅前劇場で。詳しい上演スケジュールは劇場のホームページで】