株式会社BULL
欧州の宇宙システム企業MAITY Space社と MOU締結




株式会社BULL(栃木県宇都宮市、代表取締役社長/CEO:宇藤恭士、以下 BULL)は、ドイツの宇宙システム企業であるMAITY Space GmbH(Robert-Bosch-Str. 7, 64293 Darmstadt Germany、CEO: Vjeran Wertag、以下 MAITY Space)と、グローバルな宇宙の持続可能性と安全性の促進に向けた戦略的パートナーシップを確立する覚書(MOU)を締結しました。

両社は、ますます混雑する軌道環境に対する強い課題感を共有するとともに、持続可能な軌道環境の実現に向けた強い意欲を持ち、“現在の行動が次世代のために軌道エコシステムを守らなければならない”という共通の信念のもと、BULLとMAITY Spaceは補完的かつ先見的なパートナーシップを構築することで合意しました。

BULLの衛星およびロケットの双方に対応する先進的な宇宙デブリ化防止(PMD)技術と、MAITY Spaceの欧州宇宙機関(ESA)の主要プログラムで培った自動衝突回避サービス、宇宙状況把握(SSA)等の豊富な経験による、運用面での卓越性およびソフトウェアによるリスク低減能力を組み合わせることで、以下を推進していきます。
- PMD展開と軌道上リスク管理サービスを統合した包括的ソリューションの共同開発
- 欧州および日本を拠点としたグローバル市場向けの協調的なビジネス展開

この戦略的パートナーシップにより、両組織は持続可能な軌道環境の実現に向けた主要なドライバーとなり、衛星運用者、ロケット打上げ事業者、政府・公共機関などに対し、信頼性高く実運用に即したソリューションを提供していきます。


BULL社 CEO 宇藤恭士(左)、MAITY Space社 CEO Vjeran Wertag 氏(右)


BULL代表 宇藤恭士
BULL代表取締役 宇藤恭士のコメントMAITY Spaceとこのパートナーシップを結べたことを大変嬉しく思います。軌道混雑が深刻化する中、効果的なポストミッション廃棄と軌道上リスクの正確な把握は、ますます不可欠になっています。BULLはスピードと責任を重視して行動しており、このパートナーシップにより、自信を持ってBULLの使命を前進させる強力な体制を構築することができました。また、本パートナーシップはBULLの欧州展開における大きな節目でもあります。MAITY Spaceとともに、より安全で持続可能な宇宙環境の実現に向け、推進していきます。





MAITY Space社 CEO Vjeran Wertag 氏
MAITY Space GmbH  CEO Vjeran Wertag 氏のコメント宇宙安全という共通のビジョンの下、BULL 社と当社初となる国際的なパートナーシップを締結できたことを、大変嬉しく思います。当社の飛行実証済みの衝突回避ソリューションは、欧州宇宙機関(ESA) の「ゼロデブリ」アプローチに向けた意欲的な貢献であり、BULL のPMD技術はクリーンな宇宙の理念に大きく寄与するものです。

MAITY Space は、宇宙状況把握(SSA)サービスを通じてお客様を支援することを使命としており、New Space の時代において、信頼性が高く高度に自動化されたソリューションが極めて重要であると認識しています。今回の BULL との連携は、両社が共有する目標の達成を加速させるとともに、当社にとって日本市場へ参入する大きな機会となります。

私はこのアライアンスが宇宙をより安全に、よりクリーンに、そしてより持続可能なものとするために真に寄与できると確信しています。それは、私たち自身のためだけでなく、子どもたち、そして未来の世代のためでもあります。



■株式会社BULLについて
BULLは「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』に」をビジョンに掲げ、「天体への(再)突入技術を活かし宇宙利用サービスを安価・簡潔に提供」することを目指すスタートアップ企業です。栃木県宇都宮市を拠点とした産学官連携による事業を推進しています。宇宙デブリの発生を防止する装置開発、軌道利活用のための微小重力実験衛星・装置の開発を進め、新たな時代の宇宙開発におけるSDGsに貢献します。

社名  :株式会社BULL(ブル)
本社住所:栃木県宇都宮市中央三丁目1-41-4
代表者 :代表取締役 / CEO 宇藤恭士
設立  :2022年11月
事業内容:宇宙デブリ対策事業、軌道利活用関連事業
URL  :https://bull-space.com/

■MAITY Space GmbHについて
MAITY Space GmbH は、2024 年に設立されたドイツのスタートアップ企業で、宇宙安全および運用における衝突回避サービスを専門としています。MAITY Space は、欧州宇宙機関(ESA) の衝突回避フレームワーク「colafw」を基盤とした、飛行実証済みの衝突回避ソリューションを提供しています。このフレームワークは、MAITY Space の CTO 兼共同創業者である Quirin Funke によって設計・開発されました。MAITY Space のチームは、ミッションリスク評価、宇宙デブリ低減分析、ソフトウェア開発に関して豊富な経験を有しています。これにより、宇宙ミッションのライフサイクル全体を通じて、包括的な宇宙状況把握(SSA)サービスを提供することを可能としています。

URL  :https://maity-space.com/
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